




神秘的な気配が漂う、青く生い茂った森が特徴的な魔法と妖精が存在する世界。 肥沃で豊穣な土地を基盤に、農業を営む村が多く存在する。 木や石で建てられた建造物、とりわけ王宮や大きな神殿などは壮大な威容と美しさを誇る。 一見、平和な王国のように見えるが、その実情は災厄以前から数々の争いが絶えない混迷の世界でもある。

ゲニスは単一の王国が存在する世界で、国王を中心に王族や貴族、平民といった階級の違いが存在する。王とは他の民にとって絶対的な存在である。 そのため一見、王を中心に構成された安定的な世界であるように見えるが、実はこの地は王政と教団、各地方の領主たちに権力が分散された複雑な状況にある。 さらに黒い太陽の災厄以降、森にモンスターが多く出現するようになったせいで、各地域間の往来が困難となり、その結果地域ごとに災厄への対処方針が異なることで混乱に拍車をかけている。 王政以外にも古くから太陽を神として祀る宗教が発達しており、王政と肩を並べるほどの影響力を持つ集団として位置づけられている。また、この地では代々大神官が太陽からの啓示を受けると伝えられている。 つまり王国の実情は、王政と教団という二つの勢力が国を導くものとして成り立っている。大神官は太陽、国王は月として互いに助け合い統治する高貴な二つの存在として刻み込まれている。

ゲニスで絶えず争いが起こるのは、各領地を治める領主たちの欲が原因である。彼らは王から領地を賜った臣下でありながら、王の影響力が及びにくい環境を口実にそれぞれの領土で王のごとく振る舞っている。 領主は自らが治める領民たちから税を徴収し私兵を抱え、他の領地の土地や財を奪うために容易く戦を起こす。 そのせいで、ゲニスで生きる人類は大小の武力衝突に慣れており、大半が基本的な武器の使用法や戦略戦術を身につけている場合が多い。そのため皮肉なことに農業や商業だけではなく傭兵業も盛んである。 教団に属する神殿騎士や司祭たちもまた戦闘能力を備えているが、これは各地方への布教を兼ねた視察に赴く際に、危険な獣やモンスターが出没する森を通り抜けねばならないからだ。 ところが人々の戦争に対する態度は様々である。利益のために積極的に参戦する者もいれば、一歩引いて極力関わりたくないと思う者もいる。王や領主に仕える者であれば、互いを敵軍のように見なすこともある。

災厄以降、ゲニスに現れたモンスターは主にアンデッドやゴーレムといった、御伽話などに登場する怪物たちである。 戦争で命を落とした兵士たちが骸骨の姿で蘇って奇怪な力を振るったり、巨大な石で作られたゴーレムが生命を得て動き出したりと、その種類は実に様々だが、他のワールドに現れたモンスターと同様に人間を無差別に襲うという点は変わらない。 それだけではなく、本来は森に住む神秘的な存在である妖精たちさえも、災厄の影響により暴走したり攻撃的な性質を帯びたモンスターへと変貌を遂げつつある。